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けいだクリニック
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食中毒にご注意ください

 2011-05-19
一年中で今の季節が最も食中毒が多い季節です。食中毒の原因となる細菌は、黄色ブドウ球菌・病原性大腸菌・腸炎ビブリオ・カンピロバクター・サルモネラなどです。
毎年2000件前後の発生件数があり、患者数も3万人前後報告されています。
最近は、腸管出血性大腸菌(0157・O111など)による食中毒が注目されています。

腸管出血性大腸菌感染について

感染経路
O157やO111などの腸管出血性大腸菌は、牛・ヒツジ・シカなどの反芻動物の大腸に生息し、これらの動物の糞便がついた食品(生肉・土の付いた野菜など)や水を介して経口感染します。患者や保菌者の便から二次感染も起きます。

症状と経過
むかつき・嘔吐・下痢・腹痛など激しい症状が出現しますが、適切な治療で数日で改善する場合が多いです。
中には尿毒症や脳症を引き起こして重症となる事もあります。

治療
脱水改善のための点滴と抗生物質投与です。早めに医師の診断を受け、適切な治療を受ける必要があります。

予防
初夏から夏場は特に肉類の生食は避け、十分加熱して食べる必要があります。

その他の食中毒

腸管出血性大腸菌以外にもボツリヌス菌などの重傷の中毒症状となる食中毒もあります。
5月から梅雨のこの季節は細菌の繁殖に適した条件が揃っていますので、生ものは避ける・手指にけががある人は調理しない・下痢をしている人はトイレでは石鹸で手を洗い入浴はシャワーだけにする、などの注意をして頂きたいと考えます。
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